五七五ローグは、言葉の札を並べて五・七・五を詠み、句会の相手と点を競うゲームです。季語・切れ字・縁語がそろうほど、点に倍が掛かります。
札には「宇宙人」や「おなら」のような、ふざけた言葉もあります。おふざけの相手と詠めば、それが「おかしみ」の役になります。春・夏・秋の句会を抜けて、冬の宗匠に勝てばクリアです。
作者のいのべえが AI(Claude Code)と組み、10 月 27 日から 11 月 4 日までの 9 日間で作りました。このページは、その歩みのノートです。

どういう企画から始まったか
AI が流行りを調べ、その芯を借りてジャンルの決まりを 1 つひっくり返す形で、3 つの案を出しました。
- 案 1押し屋:満員電車に人を押しこむ。奥の人ほど自分の駅で降りにくい
- 案 2五七五ローグ:カードの役を、五・七・五の音の数と言葉の意味にする採用
- 案 3おとしもの窓口:黒い傘 47 本から、本当の持ち主の 1 本を渡す
AI のおすすめは案 1 でしたが、作者は案 2 を選びました。句の味は「俳句と川柳の両方」。季語と切れ字を土台にして、笑える句も高い点になれるようにしています。
言葉の札を並べて、五・七・五を詠む。
季語・切れ字・縁語がそろうほど、
点が掛け算で伸びる。一言コンセプト
歩み
朱の線は、その区切りで記録した変更の回数です(いちばん多いのは 18 回)。
企画書と、9 割の試作を 2 日で
最初の条件は「全部作る前に、企画書と 9 割のプロトタイプを作って一度提案して」。見た目は Unity の実際の画面で 3 つの案を比べました。
「詠む」を押すと、句を 1 音ずつ拍子木で詠み、効いた言葉に朱が入って、最後に「点 × 倍」が 1 つの数になります。手札だけでは五・七・五がそろわないので、助詞は「てにをは」の箱からいつでも取れるようにしました。

点を稼ぐだけから、相手との対決へ
8 つの案から、作者が「歌合+天秤+道場破り」を選びました。「ちょっとふざけた単語とか、奇想天外な単語とかも入れてみたい」で、おなら・河童・タイムマシンなど 49 語も足しました。
言葉の技と、墨絵の相手
「鬼」と「金棒」がそろうと倍が 3 倍になるような、言葉の技を 41 語に付けました。相手の立ち絵は「顔は無く、影に近い物」という注文から、ChatGPT と Gemini で型を描き分け、作者が墨絵を選びました。
旅を短く、遊び方は図解で
旅は、春・夏・秋の句会と冬の宗匠の 4 回(10〜15 分)にしました。相手は、まじめとおふざけ、弱いと強いの 4 人から選びます。遊び方は図つきの 7 枚に作り直し、流行語も 56 語足しました。

本当に初心者に優しく
手札で詠める句を並べる「おまかせ」と、捨てる札を選んでから書き直す画面を足しました。天秤は筆の絵で描き直し、山札は季節ごとに入れ替わる形にしています。句集の画像と、「今日の兼題」「旅の合計」の 2 つのランキングもできました。


題の画面に、ふざけた句合
題の画面では、ふざけた句 2 つが点を競い、6 秒ごとに入れ替わります。おかしみの役はふざけた言葉 1 つで付くようにし、その札に「笑」の印を付けました。手札も 16 枚に増やしています。
途中で大きく変わったこと
目標の点から、相手の句へ
まじめな句会に、ふざけた言葉を


くわしい人向けから、だれでも詠める形へ
和歌にくわしくない人のクリアは、機械の確かめで 46% から 64% に上がりました。
機械に任せた確かめ
ゲームと同じ決まりのコードを、機械に回させて調べました。
3 人のペルソナに遊ばせる クリア 95・70・64%
和歌のくわしさがちがう 3 人をまねて、旅を何百回も通しました。つまずく理由の 1 位は「名詞と名詞のあいだに助詞が要る」。遊び方に直し方を足しました。
お題で本当に詠めるか 365 日
日替わりの「今日の兼題」は、上五・中七・下五の頭の字がお題です。お題ははじめの手札で詠める句から選び、1 年のどの日も詠めるのを確かめました。
声の読みを辞書と比べる 557 語 × 4 人
読みちがいと、言葉の途中で切れる声を探して直しました。
音を出さずに、曲を確かめる
ブラウザ版の曲が止まる不具合は、スピーカーに出さずに、流れる音の大きさを測って確かめました。
作者と AI の分担
- 3 つの案から選び、見た目を決める
- 遊んで、気になった所を言葉にする(「対決っぽく」「初心者に優しく」など)
- 曲を聞き比べ、読み上げの声を聞いて「よし」を付ける
- 公開・ランキングの鍵など、外に出るボタンを押す
- プログラムと画面の組み立て(画面はすべてコードで作る)
- 言葉の札 557 語の読み・季節・縁
- 和紙・札・天秤の絵は Python のコードで描く。相手の立ち絵は ChatGPT と Gemini の画像生成から
- 曲は Stable Audio 3、読み上げは VOICEVOX で作る
- 難しさ・お題・声・音の確かめ
AI を使った工程は、ツール名と時期をすべて記録しています。
作りながら大事にしたこと
- 和歌を知らなくても、一句詠める迷ったら「おまかせ」。ふざけた言葉で変な句を作って笑えれば、それで遊べます。
- 見せる句は、本当に詠める句だけ題の画面の句・遊び方の図・今日の兼題のお題は、詠めるかを確かめてから出しています。
- ブラウザ版で曲が鳴らない不具合に、2 回つまずいた
- 筆の字体のかなが小さいと崩れて見え、見出しを作り直した
- おかしみの条件がきびしく、作者が一度も見られなかった
- 知識のない人のペルソナを、最初の日から用意する
- ブラウザ版の音を測る確かめを、先に作る
- 説明なしで、ほかの人に遊んでもらう